授乳中に起こる「気管支喘息」!薬は使えるの?その対処法とは

産後の病気の悩み

気管支が弱いと、産後の授乳中における花粉症等の影響で気管支喘息が発症することもあり。

そんな時いざ薬を使おうと思っても、授乳中に使用される薬には、乳児に様々な影響を与えるため、喘息の薬を使用していいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで、もしあなたが授乳中に気管支喘息が発症したら、どのように対処したらよいか、又薬を使用してもよいのか?その対処法をご紹介していきましょう。

◆妊娠・授乳中気管支喘息の症状とは

喘息(ぜんそく)は、日本国内に450万人もの患者がいる、今や現代病の一つと言われています。
また、喘息はよく子どもの病気のように思われがちですが、実は大人の発症率は子どもの3.5倍にもなり、大人になってから突然発症することもある病気です。

アレルギー素因がある人は、元々気道が過敏になっている傾向があります。 そこに、ダニなどのアレルギーやウイルスなど少しの刺激が原因となり、空気の通り道である気管支に炎症が起こります。 気道の内側が腫れ狭くなることによって、空気が通りにくくなってしまう喘息発作(ゼイゼイ・ヒューヒュー音がする喘鳴、激しい咳、呼吸困難などの症状)が起こってしまうのです。

喘息の既往症があるないに関わらず、稀に”妊娠喘息”を発症する可能性もあるので、これまで喘息と言われたことがなかった人も注意が必要です。

◆授乳中の気管支喘息の薬って、赤ちゃんに影響はないの?

授乳中の薬の影響とは、ないのでしょうか?その答えを先にお伝えしておきましょう。

<授乳中の気管支喘息の薬の影響は?>
・母乳への影響は少ない

お腹の赤ちゃんに危険の及ばない範囲で喘息をコントロールしてあげることは、元気な赤ちゃんを産むために非常に大切なことなのです。また、授乳中であると考慮されて処方される喘息薬の場合、母乳への影響も少ないとされています。 内服薬で、母乳に移行するのはお母さんが服用した1%程度以下とも言われ、さらに母乳に移行するのは内服後2、3時間後ぐらいをピークとする場合が多いようです。 内服直前や直後に授乳したりして授乳間隔をずらしたり、内服前に搾乳しておいて、哺乳瓶で飲ませる等、授乳の仕方を工夫してみるのもよいでしょう。

◆授乳中に使用しても問題ない気管支喘息の薬とは?

それでは、授乳中にでも使用することが可能な気管支喘息の薬には、どんなものがあるのでしょうか?主に吸入ステロイド薬で長期管理(発作を管理・予防するための薬)薬として、下記のようなものが挙げられます。

<主な気管支喘息の薬とは>
・吸入ステロイド薬(商品名: フルタイド、パルミコート、キュバール等)

原則的には、吸入ステロイド薬で長期管理(発作を管理・予防するための薬)し、それでコントロールできなければ、その他にも下記のような薬が追加されます。

<追加が必要な場合のステロイド薬とは>
・テオフィリン徐放薬( 商品名: テオドール等)/貼付β2刺激薬( 商品名:アドエア等)

又現行では、あまり使用をおすすめしていないステロイド薬等もありますので、大きな影響が出るわけでありませんが、注意するようにしましょう。

<現在では使用をおすすめしないステロイド薬とは>
・ロイコトリエン受容体抗体( 商品名: オノン、キプレス等)

お母さんのぜん息発作がよほどひどいときは、一時的に授乳を中止して必要な薬を優先するかもしれませんが、軽い発作への治療では心配なく授乳できます。基本的には、吸入ステロイド薬は使用して問題ありませんが、症状がひどい時には、テオフィリン徐放薬や貼付β2刺激薬などが追加されます。 又万が一の発作の場合には、シムビコート(吸入ステロイド薬配合剤)の頓服吸入や短時間作用性β2刺激薬の吸入を試みて、効果が十分でなかった場合には、注射など必要になる場合もあります。

◆気管支喘息の薬の詳細について

それでは、この気管支喘息の薬について詳細を解説していきましょう。

1.吸入ステロイド薬( 商品名: フルタイド、パルミコート、キュバール等)
ここ近年に推奨されている吸入ステロイドの長期管理薬は、基本的には授乳中でも安全に使用できますが、なかでも吸入ステロイド薬( 商品名: フルタイド、パルミコート、キュバールなど) は最も推奨される薬です。

2.長時間作用性β2刺激薬吸入やテオフィリン徐放製剤( 商品名: テオドール等)

また、長時間作用性β2刺激薬吸入やテオフィリン徐放製剤( 商品名: テオドールなど)も使用可能ですが、テオフィリン徐放製剤使用中は赤ちゃんが興奮しないかどうか観察が必要です。吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の合剤( 商品名:アドエア等) も、今後はよく使われるようになると思います。

3.ロイコトリエン受容体拮抗薬( 商品名: オノン、キプレスなど)
ロイコトリエン受容体拮抗薬( 商品名: オノン、キプレスなど) は、まだデータが不十分なため、ほかの薬剤が優先されます。

4.経口ステロイド薬
経口ステロイド薬(商品名:プレドニン)は、 で1 日50mg までであれば安全といわれています。合併症のアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎に抗ヒスタミン薬を使用する際には、眠気の少ない新しいタイプ( 商品名: ジルテック、クラリチン、アレグラなど) が推奨されています。

◆気管支喘息の対処法とは

気管支喘息の方は、対処をする以前に、日頃からの喘息が起こらないように予防することが大切です。
その予防法は、主に下記のような方法が効果的です。

<予防法について>
・空気清浄機の活用
・寝具や衣類・カーテン等の小まめな洗濯
・エアコンの洗浄
・マスク等による花粉症対策
・定期的な乳酸菌の摂取

喘息の症状が出ていなくても、発作予防のための長期管理薬を毎日規則的に使用しましょう。絶対に処方されている喘息治療薬を自己判断で止めないようにしてください。

◆吸入ステロイドの影響について

私がおそれているのは、妊婦の何割かは吸入ステロイド薬を自己判断でやめてしまうことです。吸入ステロイドのうわさとして、「胎児奇形になる」「胎児への影響がある」と言われてきたこともありますが、実際には「胎児によくない」と自己判断で吸入をやめてしまう方が非常に多いです。

授乳婦にも吸入ステロイド薬は安全に使えるのか?
・新生児や乳児に影響はほぼありません。
・胎児奇形の影響はありません。

気管支喘息の治療薬が母乳に入る可能性はありますが、その量は微量と言われています。そのため、新生児や乳児に影響が出る可能性はほとんどないため、女性の生涯で吸入ステロイド薬を中止しなければならない期間というのはないのです。

<子どもにも吸入ステロイド薬は安全に使えるのか?>
・利用は状態をと天秤にかけてみましょう。

子どもにステロイド薬を投与するのには不安な親も多いかと思いますが、子どもの気管支喘息に対しても、吸入ステロイド薬は重要な長期管理薬の一つです。

よくお考え下さい。喘息がひどい状態な子どもに対して、ステロイド薬を使わないで問題ない状態でれば、命を優先し使用するようにしましょう。苦しんでいる状態を放置していることの方が圧倒的に高いことは言うまでもありません。

◆まとめ

吸入ステロイド薬は、身長や赤ちゃん等に影響を与えると言われていますが、実際にはその影響はほとんどないと言われています。うわさは信じず、その本質がどうなのかをしっかり見極めた上で、気管支喘息の対処を行うようにしていきましょう。

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